【中学受験生必読】春に読みたいおすすめ本5選

新学期のスタートは、新しい環境や友達関係、学びの中で多くの刺激を受ける時期です。そんな時期に本を読むことは、小中学生にとって大きなメリットがあります。読書は、知識を深めるだけでなく、想像力や思考力を養う大切な習慣です。新しい学校生活を迎えるにあたって、心を整えたり、新しい考え方を学んだりするのにぴったりな本を選ぶことが重要です。
新学期におすすめの本は、ただ単に面白いだけでなく、読んだ後に気持ちが前向きになったり、新しい挑戦に対して積極的になれるような内容が理想的です。本記事では、特に新学期のスタートにぴったりの本を紹介します。
学年別:中学受験生におすすめの本5選
1. 4年生〜6年生まで:「なんだろう なんだろう」

作:ヨシタケ シンスケ
「なんだろう」と物事を考えることは、いろいろな角度から見ようとすること、さまざまに思いを馳せることです。そして、そうすることは、自分を大事にすること、相手を思いやることにつながります。
さらには、そんな優しくやわらかな気持ちが世界に広がれば、世界を救える。
本書には 12 のテーマがありますが、そのなかにある「正義ってなんだろう」。
この春、特に考えなければいけない大事なことが綴られている1冊です。
2. 4年生向け:「十年屋 時の魔法はいかがでしょう?」

著:廣嶋 玲子
2024年には映画化もされた大人気シリーズ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の著者・廣嶋玲子氏の作品で、楽しく読み進められるファンタジー作品です。
ファンタジー作品は、現実とは異なる世界観を楽しみながら、思考を深めることができるジャンルですので受験生デビューの4年生から読んでおきたいジャンルです。
本書は短編集かつ、各短編がコンパクトな分量のため、読書が苦手なお子様でもスムーズに読み進められるでしょう。
新学期に向けて、創造力を広げたいお子様にぴったりな本です。
3. 5年生向け:「ぼくらの七日間戦争」

作:宗田 理
冒険物語は、小学生が自分を投影しやすく、成長を実感できるストーリーが満載です。
本書は1985年の発売以来、長年子どもたちに親しまれてきた「ぼくらの」シリーズ第1作目です。
時代背景に古さを感じるものの、好奇心旺盛でやんちゃな子どもの心はいつの時代も変わりません。自分の頭で考え行動する大切さを全編通して伝えています。
登場人物の年齢は中学1年生のため少し年上になりますが、思春期を迎えつつある5年生は主人公に共感し、読み進める中で自分自身の成長を感じ取ることができるのではないでしょうか。
4. 6年生向け:「この夏の星を見る」

著:辻村 深月
新学期に新しいクラスメイトと出会う小中学生にとって、人間関係は非常に大切なテーマです。本書はコロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たちが描かれています。コロナ禍ならではの出会い。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてが詰め込まれている名著です。
辻村氏は入試にもよく出る作家のため、是非チェックしておくと良いでしょう。
5. 6年生向け:「なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えてほしい大切なこと-」

著:佳奈 監修:池上 彰
新学期を迎えるにあたり、前向きになることがとても重要です。本書は働くことの意義を見つけることができ、子どもたちの見える世界が広がり、自分の持つ大きな可能性に気づくことができる一冊です。すでに働いている大人が読んでも心に刺さる内容になっていますので、是非ご家族で読んでみてください。読了後は、大人も子供も前向きな気持ちを持つことができるはずです。
新学期に読書を習慣化するためのコツ
新学期が始まると、忙しさや新しい活動に追われて読書の時間が取れなくなることもあります。しかし、読書は毎日の習慣にすることで、より効果的に学びを深め、成長に繋がります。以下に、読書を習慣化するための簡単な方法を紹介します。
- 読書時間を決める
毎日少しずつでも読書をする時間を決めておくと、読書が習慣化しやすくなります。例えば、寝る前の10分間や、学校から帰った後の少しの時間を読書タイムにすることで、無理なく続けられます。 - 読書の目標を立てる
「今月はこの本を読み終える」「1週間に1冊読む」など、短期的な目標を設定すると、達成感を感じやすく、読書が楽しくなります。目標を立てることで、読書に対するモチベーションも高まります。 - 家族で読書を楽しむ
家族全員が読書をしていると、子どもも自然と読書に興味を持ちやすくなります。親が一緒に本を読んで、その内容を話し合う時間を作ると、読書が楽しい時間として定着します。
新学期こそ本を読もう
新学期を迎える中学受験生におすすめの本は、どれも成長をサポートし、前向きな気持ちを育む内容ばかりです。冒険やファンタジーを通じて想像力を広げたり、友情や自己肯定感を学んだりすることができる本は、新学期のスタートにぴったりです。
本を読むことは、知識を深めるだけでなく、心を豊かにし、人生の大切なスキルを身につけるためにも非常に重要です。ぜひ、この記事で紹介した本を参考にして、読書習慣を新学期から始めてみてください。読書がもたらす変化や成長を実感することで、充実した学校生活、中学受験生生活を送るための大きな一歩を踏み出せることでしょう。